初任給で60分16000円のソープに行った話・前編

K県はK市の、題名の通りのソープランドに行ってきました。

 

ソープランドというのはセックスまでできる風俗屋さんのことです。強制性交等罪の強制でもなく罪でもない部分ができます。等の部分はお金を払えば幅が広がります。古い言い方ではトルコ風呂などとも言います。

 

なぜ行ったのか。イキたいからイッたと言えばそれまでです。それ以上の理由があるのでしょうか。

まあ敢えて付け加えるなら、題名の通り初任給が出たからです。初任給が出たら風俗に行くべきだと、ローマ法大全にも書いてあります。

そして、本来なら「フォロワーと初任給でピンサロに行く」という企画があったのですが、それが延長されてしまったのでオナ禁して貯めた精液が行き場を失ってしまっていたということがあります。

そのため、急遽といった形でじゃあ安いソープにでも行ってみるかと、ソープ計画が前日の夜に立案され、そして翌日実行されたのでした。

ソープの相場は実のところ調べてないのでよく知りませんが、この倍くらいが適正価格なのではないでしょうか。

そう、これは適正価格がいかに適正かを知る物語。

 

ゴールデンウィーク初日、土曜日の午前11時、僕はK駅に降り立ちました。K駅は綺麗で立派なターミナル駅であり、近くには大きなショッピングモールもあります。

天気は快晴、駅はショッピングモールへと歩く家族連れや、地下のレストラン街などに向けて歩くカップルで賑わっていました。

そうした中をオタク特有の無感情さでかき分け、駅から10分程度の風俗街へ。

その道中、店に電話をかけ、今から入ることは可能かを確認。

本来ならもっと前に電話をするべきなのでしょうが、ADHDは衝動性に任せて動く生き物なので仕方ないのです。

午前中ということもあるのでしょうが、幸いにも店は空いており、問題なく入れるとのこと。公式HPに載っている午前中限定の格安コースを使う旨を伝えます。

さて、目的の店のある風俗街に差し掛かると、一気にキャッチが寄ってきます。イヤホンを着けていても死ぬほど寄ってきます。休日のこんな真昼間からご苦労なことだと思いますが、実際に客が来るからキャッチをしているのでしょう。僕のような客が。

 

キャッチをオタク特有の早歩きで躱しながら、無事に目的地の店を見つけました。店に入るとカウンターがあり、その辺の小学校で用務員でもしてそうな感じのおじさんが「ああ、さっきの電話の……」と声をかけてきたので、「はい、(本名)です」と返す。

よく考えたら偽名を使っても良かったかもしれない。

店は薄暗い木造建築でした。床が軋むレベルではありませんが、やや古びており、なるほど安売春宿だという感じがありました。物好き放蕩貴族のおっさんが階段で足を踏み外して死にそうな感じです。まあ宿ではないのですが。

「じゃあこの子、用意しといたから」と、嬢の写真とプロフィールが記載された紙を見せられます。指名などは特にしていないので、店側から空いている嬢を適当に宛がわれたという感じです。人を「用意する」という表現が何とも安風俗という感です。

プロフィールカードですが、一瞬だけ見せられてすぐ片付けられてしまったので、詳細に見ることはできませんでした。しかし、cup:Dという記述だけはどうにか確認しました。乳への関心が普段から非常に強いため、そうした情報だけは瞬時にキャッチします。

 

準備をするから少し待っていてくれ、ということで、待合室に通されます。3、と書かれた番号札を渡されました。

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待合室には既に二人の客が待っていました。正面の大きなテレビでは休日昼らしいひな壇のトーク番組が流れていました。何かドラえもんの話をしていたような覚えがあります。上の写真に「ホンヤク」と読めるように、ホンヤクコンニャクのことでも話していたのでしょう、きっと。

この風俗の待合室という空間には独特の空気があり、僕は割と好きです。

これから"戦場"(いくさば)に赴く男たちだけが放つピリッとしたオーラに充溢してい

ます。

そこに居る人はみな緊張した真剣な眼差しです。

しかしその先に待ち構えるものは、射精。

一説によるとその瞬間はIQがサボテン並になるという、射精。ejaculation.

 

そんなことを考えていると、すぐに先ほどの用務員おじさんから番号が呼ばれました。先に待っていた二人よりも早く。

来店直前とはいえ、一応は電話したことが功を奏したのでしょうか。

用務員おじさんに案内され、待合室から出て、階段のあるホールへ。

階段の上り口にはカーテンがかかっており、どうやらその向こうのに嬢が居るようです。

緊張しながらカーテンをくぐると……

 

 

 

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いや、あの

 

はい

 

なんか、こう

 

控えめに述べて1980年代半ばに生まれてそうな女性がおりました。

僕の1.5倍くらいは生きてそう。人生の厚み。重みが刻まれています。

嬢、という漢字を使うのが憚られます。

そう、ここは60分16000円のソープ。

なるほどね。

 

………

 

「嬢」は僕と目を合わせ、よろしく、と声をかけます。

僕は「ヨロシクオネガイシマス」と感情の無い敬語で返します。

感情はちょうど今死んだところなので、込めようがないのです。

 

 

嬢に手を引かれ、木造の階段を上ります。

部屋は4階だと言います。

階段で上るのか、4階まで。エレベーターじゃないんかい。

嬢だけでなく建物も16000円クオリティ。

貧弱なオタクには4階はキツいなあと思いつつ、どうにか上りきると部屋に案内されました。

 

ここからいよいよプレイが始まりますが、書いてると頭が痛くなって一向に進まないので後編に続きます。