吉原で4万円くらいのソープに行ってきた話 前編

先日、東京都台東区は吉原のソープランドに行ったのでその話を書きます。

フォロワーたちからは「M性感に行ってほしい」とか「秋葉原のコスプレ風俗はいいぞ」などの様々なご要望をいただいていたのですが、
結果としてこのような形になってしまったことを深くお詫び申し上げます。
忘れてはいないので、そのうち達成します。

今回のお風呂屋さん報告の概要は以下となります。

 

場所:吉原
費用:約4万円
時間:100分
嬢の顔面:某三人組女性声優ユニットの某メンバーを2発くらい殴ったような感じ
嬢のスタイル:身長160くらい、Eカップ(HP情報)
特記事項:即即、NN

 

以下、詳報です。

 

社会人2年目、夏の賞与で吉原のソープに行こうと思いました。
初任給で川崎のソープに行ったのなら、賞与で吉原のソープに行くことは当然の義務であると思えたからです。
人間は常により高いところを目指さねばなりませんので。

さて、行くと決まれば早速行動です。
まずは行く店を決めねばなりません。
某風俗情報サイトでエリア:「東京都>吉原」、業態:「ソープランド」と設定し、検索します。
すると、検索結果はおよそ100件ほどありました。世も末です。
これを全部見るのも億劫なので、とりあえず人気ランキング順にソートしてみます。一番売れているものは一番いいものだとハンバーガーメガネも言っていました。
ソート結果を見てみると、概ね以下のようなことがわかりました。
まず、人気が高いのは基本的に60分あたり総額2万円以内でかつ積極的にクーポンを発行している「激安店」に区分される店であること。
この区分がランキング上位に占める割合が一番高いのです。世も末です。
その一方で、公式HPにはもはや総額が何円になるのかをはっきり記載しないような「高級店」もまた一定数がランキングに上っていること。
ちなみに公式から離れた外部のサイトにはこの手の店の総額も載っていますが、特に人気の高級店だと120分6万5千円とか概ねそのくらいはするとのこと。
そして、その間を埋めるはずの「スタンダード店」「大衆店」などと呼ばれる等級があまり無いということ。
つまり、ここで起きていることはソープの二極化。激安と高級品への二極分離、格差の顕在化です。格差社会はこんなところにも現れています。全くもって世も末です。

さて、ここまで来たところでどの店を選ぶべきか考えます。
一つ言えることは、この局面で激安店を選ぶことは無いということです。
その価格帯なら、川崎で十分なのです。ブログには特に書いていませんが、この価格帯の川崎の店にリベンジマッチを挑み見事に勝利した実績もあります。
わざわざホームグラウンドを出るのだから、それ相応の店を選びたいところです。
しかし、射精に6万円を払うのかという躊躇もあります。

射精に6万円は、出せない。
いくら備えるべき未来の無い異常独身男性であるといっても、二年目の労働者はいまだ射精に6万円を払えるステージには達していないのです。
ならば狙うべきはその中間……の気持ちやや上。4万円前後で手を打ちましょう。「飲む打つ買う」で言えば「買う」ですが。
そして嬢の年齢層はやはり若い方が良い。というよりは単に僕に熟女趣味が無いだけですが。


上述した条件で、いくつか良さげな店を抽出することに成功しました。
後はこの中から一つを選ぶ作業です。最後の一つを選ぶ基準はどうするか。
それは口コミです。口コミといっても今回見ていくのはより生の声に近い(気がする)匿名掲示板の書き込みです。
風俗の情報を集めるのに適した掲示板といえば恐らく爆サイが一番なのでしょうが、僕はオタクくんなのであのヤンキー臭いサイトはどうにも好かないのです。
そのため、いつも2chのソープ板で情報を集めています。過疎気味ですが。
ちなみにこの板でも常に勢いトップなのは川崎の激安店です。世情ですね。

2ch情報を諸々漁った結果、無事に一つの店に絞り込むことができました。
情報サイトでの人気ランキングはそこそこ、区分としては一応高級店ですが、その中では比較的安い部類の店です。
具体的には100分で約4万円です。
本来はこれより高い値段だけど今はキャンペーンで4万円……という標示でしたが、それはお得感を醸し出すための広告表現でしょう。
この店を選んだ決め手はNN(生中出し)ができると明言されていたことです。
この時までついぞ忘れていたことですが、どうせ金を払うなら生の方が当然良いに決まっています。人間は生が好きです。
火を通せば、あるいは0.02mmを挟めば安全が保証されると知っていても、それでも人間は生を求めています。
無論、生にはリスクがあります。食べ物なら食当たり、膣なら膣当たり……ではなく性病のリスクです。
しかしそんなことは些末な問題です。日本人は何でも生を好む人種なので。

 

店を選んだらさらにもう一段階の選択があります。
そう、店の次は指名する嬢を選ばなくてはなりません。
4万円を迫真フリー入場ガチャに突っ込むだけの度量はまだ無い貧乏人なので、大人しく追加の指名料を払ってサプチケを買うというわけです。
フリー入場で地雷を引いたら神を呪うしかありませんが、
自分で選んだ嬢が地雷だったらそれは自分の実力もとい運命力が足りなかったのだと潔く諦め、精神衛生を保つことができるというのもあります。

今回の嬢を選ぶ基準は概ね以下の通りです。
まず一つ、予定の日に出勤していること。
今回の入浴は元々、お役所方面的な用事で有給休暇を取る日についでに行く計画なのです。
そのため、可能な限りその指定日かつ午後の時間帯に出勤していることが必要です。
二つ目は巨乳であること。これは完全に僕の趣味です。乳はでかいに越したことはありません。
巨乳とはどれほどのサイズを指すかという議論はこれだけで論文が書ける類のお話でしょうが、
ここでは暫定的に「公式サイトのプロフィールでEカップ以上」と定義しておきます。
現実世界のEカップはアニメの世界でいうCカップくらいの大きさだったりしますが、それは仕方のないことです。
アニメ基準での巨乳を求めると現実世界ではGカップ以上の嬢(SRくらいのレア度はある)を探すか、
デブ専風俗にでも行かなければなりません。ちなみにデブ専風俗はいつか行ってみたいと思っています。
三つ目は顔に関する要件……と行きたいところですが、
風俗店の公式サイトに上がっている嬢の顔写真なんてぶっちゃけどれも同じようにしか見えません。
僕に相貌失認の気があるのか、はたまたフォトショ技術と一般的に好まれる顔面の作りの最頻値分析が成せるものなのかは知りませんが、
顔写真はどれも概ね同じ程度の美人に見えますし、結局は実際に対面してみるまでは何も分からないという確信があります。
ともかくこのような条件で、選んだ店のHPにて予定日の(生理の、ではない)出勤一覧を眺めます。
果たして一人、概ね要件を満たしている嬢を見つけることができました。
当日の昼頃から夜の閉店まで出勤しており、バストはEカップとあります。
この日に出勤している他の嬢はみなCカップ前後で「スレンダー」とかその辺の言葉をキャッチコピーにしているタイプでnotForMeと感じられたため、ここで手を打ちましょう。
身長は160cm台前半だったのもプラスの判断材料でした。
前回に北海道はすすきので入浴したソープでは140cm台の嬢だったため、今度はできれば身長が高めで攻めたいという気持ちもあったのでした。
ちなみに写メ日記とかはあまり見ない派です。snowで加工された写真は嫌いなので。

さて、ここまで決まれば早速予約です。モタモタしていればその間に予約を埋められてしまう危険性があります。
こういう時はADHD特有の即断即決即行動が有利に働く傾向にあります。
メルマガ会員にならないと前日予約ができないというクソ仕様に対していつまで江戸の遊郭みたいなめんどくさいシステムやってんだとブチ切れたり、
予約時に1回・予約前日に1回・予約時間の1時間前に1回の計3回電話しなければならないというメンヘラみたいに電話を強要するシステムにブチ切れたりしつつ、
無事に予約し、決戦当日を迎えることができました。

決戦当日。上野駅に降り立ちます。
そう、吉原というエリアが23区内でありながらどの駅からも若干遠いためなのか、ここのお店は一般に送迎の車を出すというサービスを行っているようです。
その待ち合わせ場所が上野駅イリヤスフィーr、もとい入谷口です。


正確には入谷口の前の某コンビニの前が待ち合わせ場所です。
予約は14時から、送迎の待ち合わせは13時半でしたが、まだ13時になったばかりでした。ADHD特有の時間管理下手糞ムーブです。
ともかく時間が余りました。幸いにしてそのコンビニにはイートインスペースがあったため、そこで時間を潰すことにしました。
実は昼食がまだだったので、適当におにぎりとコーヒー牛乳、それにマカがどうこうと書いてある強壮ドリンクを買ってイートインスペースに着座します。
まだ強壮ドリンクに頼らなければ戦えないような歳ではありませんが、ゲン担ぎというか気分を高めるために買ったようなものです。
ふと隣の席を見ると、コンビニにあるこの手の強壮ドリンクの中でも一番高い(確か1000円くらいする)「凄十」をグビグビと飲んでいるご老人がいました。
きっと、いや間違いなく同士でした。そう、ここは既に戦場でした。
負けじとこちらも強壮ドリンクを飲み干します。
特に何かが高まったりといったただちの影響ははありません。あくまで気分です。

 

何やかんやと時間を潰して約束の13時半まであと数分。迎えの車と合流すべく、店を出ます。
車の車種と色は既に店との電話にて聞き及んでいます。マイルドヤンキーに大人気の某ミニバン、色は黒です。
コンビニの前の路駐が無限に並んでいるエリアで、その車を待ちます。周りにはこれまた同士と思しき男たちが、所在なさげに突っ立っています。
程なくしてそれらしき車がやってきます。路駐の列に入って止めると、運転席からいかにも"それっぽい"黒服の男が降りてきます。
しかし本当にその車か確証が持てないため、いったん距離を取って様子を見ます。
すると、その黒服に先ほどの突っ立っていた男たちが近寄り、二言三言話してはミニバンに乗り込んでいきます。決まりです。
黒服に近づくと、予約の名前を尋ねられます。Rayshiki_でもReishikiでもなく、普通に本名を答えます。
黒服は手元のクリップボードを確認し、チェックをつけると車に乗るよう促してきました。
車内には既に4人ほどの先客が乗り込んでいます。そう、いくら何でも僕ひとりのために送迎車が出るわけはないのです。
どうやら予定の積荷は僕が最後だったようで、僕が3列あるうちの真ん中の列の席に着くと車は走りだしました。
車の天井には小さなモニターが取り付けられており、そこでは昼のワイドショーが流れていました。
ワイドショーの声とエンジン音以外は無音の車内です。誰一人、口を開きません。
これから戦いに赴くのだ、とでも言わんばかりの緊迫感が車内を支配しています。

平日の真昼間から風俗に行く男たちが緊張感を放っているのです。
車は上野駅前を離れ、風景は次第に下町色が強くなっていきます。吉原というエリアを訪れるのは初めてでした。全てが終わり、店を出たらこの辺を軽く歩き回って観光するのもいいかもしれません。
Googleマップで自分が今どこを移動しているのか確認しつつ、そろそろ吉原エリアだなと考えていると、車が止まりました。
外壁は白く、どこか洋風な雰囲気を漂わせる、ビルというにはまた違った趣の建物。
どうやら僕の予約した店はここのようです。(店名)の方はここでお降りください、と促されます。
なるほど、どうやら複数の店の客がこの車には乗り合わせているようです。効率的なシステムが組まれていることに感心しました。
車を降り立ち、自動ドアを抜けると左的に受付カウンターがあります。
そこで予約した名前をまた尋ねられ、答えると奥の待合室に通されます。

 

待合室にはコの字型にソファーが配置されており、コの字の内側にガラステーブル、開いている辺にテレビが置かれていました。
テレビでは相変わらずワイドショーが流れています。
ソファーの適当な場所に座り、世情に疎いがゆえにほとんど内容が頭に入ってこないテレビを眺めます。
すると程なくして店員がお茶のグラスとおしぼり、そしてクリップボードを持ってきます。

クリップボードにはボールペンと一枚のアンケート用紙が挟んでありました。
これはいわゆる(いわゆるのか?)事前アンケートというものです。
ソープのようなそこそこ高めの風俗では、「責められたい」「責めたい」など、プレイの要件について事前に回答することができるという慣習があります。
今回の事前アンケートの質問では責めたい/られたいの他にも、性感帯などについての選択項目もありました。
竿、乳首、玉、肛門などなどが選択肢としてありましたが、そもそも竿が感じない人がこの店に来るのか?という疑問を感じました。
ちなみに僕は乳首は感じない気質、肛門は全く未開発のフロンティアでこれから高度成長するブルーオーシャン(ブラウンですが)なので、それ以外に〇をつけました。
一通り回答フォームを埋めて控えている店員に渡し、、グラスのお茶に口をつけます。
渇いた口内にお茶が染み渡るのを心地よく感じたその時になって初めて、自分がひどく緊張していることに気づきました。
風俗とは緊張するものです。少なくとも僕にとってはそうです。何回行ったとしても、こればかりは治らない気がします。
生まれて初めて対面する相手と、一定時間のあいだ個室である意味深くて普通に浅い関係を持つ、それはコミュニケーションに障害を抱えたオタクくんを緊張させるに十分な営為だと思われるのです。

少しでも緊張を和らげるため、周囲を観察してみることにしました。
ガラステーブルの上には灰皿と、飲食店のメニューと同じ装丁の在籍嬢一覧表(写真つき)が置いてありました。
リラックスするためにタバコを吸うというのは有効な手段ですが、この嫌煙のご時世、周りの誰も吸っていない中で吸い始めるのは躊躇われました。

いくら喫煙可の場所とはいえ、周囲の他人の誰か一人にでもそれで嫌な顔をされたりしたらさらに精神力が削られてしまいます。
周りの客は一様に堅い面持ちでスマホをいじったりテレビを眺めたりしています。
大体は中年から壮年といった雰囲気です。働き盛りの男たちというわけですが、今は平日、ここはソープです。
そこで嬢の一覧表を手に取って開いてみます。公式HPと同じように、嬢の名前と写真と3サイズ、その他の簡単な自己紹介といった情報が並んでいました。
ここに座っている時点で客はその日の嬢を決めているはずなので、「次に来た時にはこの子を指名しよう」と思わせるのが目的なのでしょうか。
一覧表を一瞬で読み終わると退屈が訪れます。情報中毒のADHDは読むもの見るものが無くなると1分で窒息するのでこれは大変です。
とりあえずテレビに目を向けてみると、ワイドショーにて某金ねンだわ氏の話をしていました。
悪いインターネットでの彼を巡る言説が様々に思い起こされ、少し緊張がほぐれました。

 

そんなことをしているうちに、準備ができたので来いとの声がかかります。
いよいよ嬢とのご対面です。店選びからこの場所に至るまでの全ての情報戦の結果が明かされる時がとうとう来ました。
店員に促されるまま待合室を出て廊下を進み、カーテンのかかった階段の前に至ります。
この一段目の上の天井にカーテンが吊るされた階段というのは風俗店によくある構造です。
嬢はこのカーテンの向こう側、階段を一段上ったところに立って客と対面します。
客はカーテンをくぐらなければ嬢の顔は見えないわけで、そこが一番緊張する瞬間というわけです。
ちなみに帰る時にはこのカーテンの手前で嬢に別れを告げ、客だけがここをまたくぐって帰っていきます。
つまりこのカーテンは「あちら」と「こちら」を隔てる門なのです。

 その門をまさにくぐらんとするところで、後編へと続きます。